2013年2月27日水曜日

【宗義】自分探しの旅についての【対話】

とある大学の学食にて。


女「自分探しったって、私はここにいるじゃない。
ここにあるものを探してもしょうがないでしょう。」


男「いやいや君、これはあくまでメタファーですよ。
何も本当に迷子になった自分を探すわけじゃありません。」


女「そうなると自分とは何か、から始める必要があるんじゃない?
身体は勿論、精神や社会的立場も含めて、自分という人間を指すわけね。」


男「自分について考え過ぎるとわからなくなるものです。
そんな時は普段とは異なる視点から、自分を客観視する手段があります。」


女「そこで自分探しの旅?」


男「そう。」


女「半ば強引ってところね。」


男「その先に何かを見い出すも良し、細やかな成功体験に勢い付くも良し。
とにかく八方塞がりなところから動き出すことが大事なのです。」


女「でもそれって逃げてるってことにはならない?」


男「逃げでもいい。動かないよりはずっといい。
それに、どうせ自分からは逃げ切れやしないんだから。」


女「え、これもメタファー?こういうの好きかも。」


男「どうも。」



男「どうですか?自分探しの旅
。自分を見失った時、あなたもやってみてはどうでしょう。」


女「自分探しったって、私はここにいるじゃない。」


男「この話題については、僕らは完全に迷子のようですね。」


女「あなたと一緒なら、迷子になるのも良さそうね。」


男「長い、旅になりそうですね。」


僕「ご馳走様でしたー。」







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